目まぐるしく変化する社会環境や多様化するお客さまニーズを的確に捉え、成長し続けるためには、多様な視点や考え方が不可欠であるため、多様な人材が活躍できる環境整備に努めています。特に当行は会社の成り立ちやその歴史的背景もあり、同質性の高い組織であったことから、DE&Iの推進に重点的に取り組んできました。
具体的には、経営トップによる強いメッセージの発信に加え、経営層と外部有識者や女性リーダーとの対話の機会を設けることで、社内における理解を深めてきました。
また、ダイバーシティ推進を担う部署のもと、全国の社員有志による「ゆうちょダイバーシティ・コミッティ」の活動や、社員同士のコミュニケーション機会の拡充を通じて、一人ひとりの多様な個性を尊重し認め合う風土を育んできました。
シニア社員のキャリア形成支援、障がいのある社員の活躍支援、LGBTQ+への理解促進などの取組みも進めています。今後もDE&Iの推進を通じて多様な人材の活躍を一層加速させていきます。
多様化するお客さまのニーズを捉え、「最も身近で信頼される銀行」を目指す上で、社員の約半数を占める女性社員の活躍は必要不可欠と考えています。2026年4月の女性管理者比率20%をKPIとして定め、①上司・社内の意識改革、②女性リーダーの育成、③活躍支援・環境整備を中心に取り組みを進めた結果、2026年4月時点の女性管理者比率20.8%を達成しました。また、これらの女性活躍推進に係る取組みが評価され、日経ウーマン主催の2026年版「女性が活躍する会社BEST100」において総合2位、銀行部門1位を獲得しました。
2024年2月、女性活躍のさらなる推進のため、本社の女性役員・部長層等による女性リーダーネットワークを発足しました。本ネットワークにおいて、女性活躍推進を妨げている課題や、その解決に向けた施策について、定期的に議論を重ねています。ネットワークメンバー、ダイバーシティ・キャリア開発部、さらに関係組織で協働しながら、次世代女性リーダーの育成に資する施策を展開しています。
2024年度は、女性管理者が日ごろ感じている課題抽出を目的としたラウンドテーブルや、女性役職者向けのキャリアセッションを実施しました。また、ネットワークメンバー自身の研鑽のため、ネットワークメンバーと女性社外取締役とのラウンドテーブルも実施し、社外取締役のこれまでのキャリアや経験談に基づき、女性活躍推進の取り組みおよびプラチナ企業になるための考え方等について活発な意見交換を行いました。
2025年度には「リーダー・上司支援」、「女性社員支援」および「ライフキャリア支援」の3つのグループに分かれ、グループごとにそれぞれの観点からどのような施策が有効か議論を深めました。その結果、経営会議メンバーとネットワークメンバーとのラウンドテーブル、本社女性役職者向けのワークショップ、育休からの復帰をサポートする保活セミナーといった新たな施策が実現し、女性活躍推進の取り組みが一層充実しました。
また、2026年度からは、本社以外の組織で活躍する女性管理者のコミュニティを組成するなど、今後も関係組織と協働しながら、女性活躍推進に向けた施策を検討していきます。
関連情報
女性社外取締役とのラウンドテーブルー女性がさらに活躍できる企業風土づくりー
女性社員から「身近にモデルとなる女性管理者がいない」という声が聞かれることが多く、キャリアへの前向きな意識変容のためには、部分的に参考にできるパーツモデル等との出会いが必要と考えています。その機会を提供するため、女性管理者と女性社員が組織を超え対話を行う「ナナメの1on1」を実施しており、2025年度までに約1,000人が参加しました。
また、2026年度は本社役職者を対象とした「テーマ別トークセッション」を実施しています。具体的には、キャリア形成や育児と仕事の両立等をテーマに、女性リーダーネットワークメンバーが自身の経験等を共有することで、多様な女性管理者・パーツモデルと出会い、自身のキャリアを考える良い機会となっています。
関連情報
女性活躍推進法に基づく「一般事業主行動計画」(PDF/563KB)
当行の取締役兼代表執行役社長 笠間 貴之は、「輝く女性の活躍を加速するリーダーの会」(事務局:内閣府)に参加しています。
全国各地のさまざまな業種のリーダーとのネットワークを深めながら、当行におけるジェンダー平等と女性活躍の取り組みを加速していきます。
※
「輝く女性の活躍を加速するリーダーの会」とはジェンダー平等と女性活躍を進めていくための「行動宣言」に沿って取り組みを進めるとともに、参加者同士によるネットワ―キングを構築し取り組みや課題を共有し合うことで、企業等の取り組みを加速するための企業経営者等の集まりです。参加者が自らの想いや取り組みを内外へ主体的に発信することで、ジェンダー平等と女性活躍に向けた社会的な機運の醸成にも寄与します。現在、企業経営者等や知事・市町村長の約340名が参加しています。
詳細は下記リンクよりご参照ください。
当行では、社員一人ひとりが妊娠から出産、育児、また家族の介護や自身の病気治療など、必要な時期に離職することなく働き続けられるよう各種法令で定められた基準を上回る支援制度を整えています。
育休等取得者の業務を、同じ職場等に属する社員が、積極的に業務応援またはサポートを行うことで、長期の育休等取得を職場全体で快く後押しできる風土を醸成することを目的とし、2025年度から「育児・介護休業応援一時金制度(育休等取得者の業務をフォローする社員に対して給付を行う制度)」を導入しました。その他にも、配偶者が遠方勤務となった場合にも、離職せずに会社に籍を残して同行することができる配偶者同行休職制度も導入しています。
また、ワーク・ライフ・バランスに関する各種社内セミナーやeラーニングなどをとおした意識啓発、フレックス・テレワークの拡充などとあわせて、社員の主体的・自律的な「仕事」と「生活」の両立を支援しています。
社員一人ひとりが働きがい・生きがいを感じられる職場を実現するには、「イクボス」※の存在が不可欠と考え、ゆうちょイクボス4か条を基軸として「ゆうちょイクボス」の養成に取り組んでいます。
代表取締役社長が自ら「ゆうちょイクボス宣言」を社内外に公表することで、会社全体の仕事と生活の両立支援体制の意識醸成を図っています。
※
職場で共に働く部下・スタッフのワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の両立)を考え、部下のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を 出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理者)のこと。
| ゆうちょイクボス4か条 |
|---|
|
| ゆうちょイクボス宣言 |
|---|
![]() 株式会社ゆうちょ銀行 |

| 施策 | 子の年齢 | 給与 | 内容 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1歳 | 3歳 | 小学校 入学 |
小学校 3年 |
小学校 6年 |
||||
| 育児休業3日 有給化 | 有 | 子の出生の日(又は出産予定日)から起算して8週間を経過する日の翌日までの育児休業のうち最初の3日間については、有給となります。 | ||||||
| 出生時育児休業 (産前産後休暇を取得していない社員) |
(法定)
(当行)
|
無 | 産前産後休暇を取得していない社員は、子の出生日又は出産予定日のいずれか遅い方から8週間以内の内4週間(28日)を限度として、「出生時育児休業」をすることができます。 | |||||
| 育児休業 | 無 | 3歳未満の子を育てる社員は、子が3歳に達する日までの間、育児休業を取得可能。(期間雇用社員は1歳まで。ただし両親が育児休業する等の要件を満たすと1歳2か月、保育所に入所できない等の要件を満たすと2歳まで。) | ||||||
| 育児部分休業 |
|
無 | 当該年度において9歳に達するまでの子を育てる社員は、子が9歳(障害又は慢性的な疾病等がある子の場合は満15歳)に達する年度の3月31日までの間、1日2時間の範囲内で育児部分休業を取得できます。なお、一部組織においてはフレックスタイム制度との併用も可能です。 | |||||
| 育児時間 | 有 | 授乳や託児所の送迎等の育児のため、子が1歳に達するまで、1日2回、各45分まで「育児時間の休暇」を取得できます。 | ||||||
| 子の看護等休暇 | 有 | 小学校3学年終了前の子を育てる社員は、1年度において5日(子が2人以上の場合は10日)を限度として、負傷または疾病にかかった子の世話等を行うための休暇を取得できます。 | ||||||
| 時間外勤務等の免除 | ― | 小学校就学前の子を育てる社員は、子の養育のため、時間外勤務又は週休日の勤務の免除について請求することができます。 | ||||||
| 時間外勤務及び深夜勤務の制限 | ― | 小学校就学前の子を育てる社員は、子を養育のため、時間外労働の制限(1ヵ月24時間以内、年間150時間以内)及び深夜勤務に従事しないこと(制限)について請求することができます。 | ||||||
| 短時間勤務職コースへの転換 | ― | 育児等の特別な事情があると会社が認めた者は、1日8時間・4週間10日(短時間勤務職I型)又は1日4時間・4週20日(短時間勤務職Ⅱ型)へのコース転換を希望することができます。 | ||||||
| 退職した者の再採用 | ― | 育児等を理由として退職した正社員が、育児等の必要が解消した後、再び正社員として再採用する制度があります。 | ||||||
| 施策 | 期間 | 給与 | 内容 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5日 | 93日 | 183日 | 1年 | 3年 | 5年 | ||||
| 介護休業 |
|
(法定) (当行) | 無 | 要介護者の介護を行う社員は、要介護者1人につき、その要介護状態が終了するまでの間、通算183日まで取得可能。特別な事情があると会社が認めるときは、休業開始日から1年の範囲内で取得できます。(期間雇用社員は通算93日。) | |||||
| 介護部分休業 | 無 | 要介護者の介護を行う社員は、利用開始から5年の範囲内で、始業時刻から連続した4時間または終業時刻まで連続した4時間の範囲内で介護部分休業を取得できます。 | |||||||
| 介護休暇 | 無 | 要介護者の介護等を行う社員は、1年度につき5日(要介護者が2人以上の場合は10日)を限度として、要介護者の介護、その他の必要な世話をするための休暇を取得できます。 | |||||||
| 時間外勤務等の免除 |
期間の制限なし
期間の制限なし
|
― | 要介護者の介護を行う社員は、時間外勤務又は週休日の勤務の免除について請求することができます。 | ||||||
| 時間外勤務及び深夜勤務の制限 |
期間の制限なし
期間の制限なし
|
― | 要介護者の介護を行う社員は、時間外労働の制限(1ヵ月24時間以内、年間150時間以内)及び深夜勤務の制限(深夜勤務に従事しない)を請求することができます。 | ||||||
| 短時間勤務職コースへの転換 | ― | 介護など事情があると会社が認めた者は、1日8時間・4週間10日(短時間勤務職I型)又は1日4時間・4週20日(短時間勤務職Ⅱ型)へのコース転換を希望することができます。 | |||||||
| 退職した者の再採用 | ― | 介護等を理由として退職した正社員が、介護等の必要が解消した後、再び正社員として再採用する制度があります。 | |||||||
社員が各種制度を安心して利用できるように、女性社員から妊娠の申し出があってから職場復帰後までの間に上司が知っておくべきこと・対処すべきことをまとめた「育児・仕事両立サポートガイド」や「管理者のための仕事と生活両立支援ハンドブック」、育児・介護に関する各種支援制度をまとめた「ワーク・ライフ・バランスガイドブック」、介護に直面した場合の流れや管理者の対応方法をまとめた「介護サポートブック」を作成し、社員に周知しています。
ベビーシッターの利用補助・月極保育補助・病児病後児保育補助をはじめとする各種育児関連施策の補助、介護中の社員に対する介護補助金などの助成も行っています。
2024年3月大手町本社ビルに、育児休業中の女性が自身の望むタイミングで安心して職場復帰し、働き続けることが可能となるよう搾乳が可能な施設「Mommy Room」を開設しました。
2019年4月より日本郵政グループ大手町本社ビルに事業所内保育所「ゆうてまち保育園」を開設し、「育児」と「仕事」の両立を支援しています。
さまざまな社員のライフイベントに応じた働き方を長期的にサポートしていくため、社員の配偶者が勤務等の事情で遠方に居住する場合、社員が配偶者と共に生活するために、3年以内で必要な期間休職することを可能としています。
プレママ・プレパパセミナー、育児休業復帰者セミナー、仕事と介護の両立セミナーなど、ワーク・ライフ・バランスに関する各種セミナーを実施し、社員が育児・介護と仕事を両立させるためのサポートを行っているほか、育児休業中の社員向けに、不安払しょくや復帰に向けたサポートのため、オンラインセミナーを実施しています。
また、社内研修においてもワーク・ライフ・バランスに関する講義を行い、意識啓発を行っています。
取締役兼代表執行役社長
当行では、社員一人ひとりが「チームゆうちょ」の一員として高いモチベーションを持ち、その力を最大限に発揮できる環境づくりが重要と考え、ダイバーシティ・マネジメントを経営上の重要課題の一つとして、積極的に推進しています。
近年、共働き世帯の増加に伴い、育児や家事は夫婦双方で分担することが一般的となっています。こうした社会の変化を踏まえ、当行では、育児休業の取得がキャリアの中断とならないよう配慮し、社員が安心して育児休業を取得できる環境づくりに力を入れており、男性社員も積極的に家事や育児に参画できるよう、さまざまな取り組みを行っています。
当行では、育児休業制度を育児休業最長3年、育児部分休業最長9年と充実させるとともに、2018年10月から育児休業の一部を有給化しました。さらに、制度の利用促進の観点から、所属長による「4週間以上の育児休業の取得勧奨・意向確認」を義務化、男性社員および管理者向けのサポートブックの配布、eラーニング等を実施しています。
加えて、2025年10月からは、職場全体で育児休業等の取得を支援する風土の醸成を目的として、育児休業等を取得した社員の業務をサポートした社員に対し、「応援一時金」を支給しています。
これらの取り組みにより、男性社員の4週間以上の育児休業取得率および平均取得日数は着実に向上し、男性の育児休業取得が職場に定着してきています。
今後も、社員一人ひとりのライフスタイルを尊重し、柔軟で健全な働き方を推進するとともに、社員が積極的に育児に参加できる環境づくりに取り組んでまいります。
| 年度 | 男性 | 女性 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 2020年度 | 7174人 | 5234人 | 12408人 |
| 2021年度 | 6963人 | 5206人 | 12169人 |
| 2022年度 | 6638人 | 5104人 | 11742人 |
| 2023年度 | 6323人 | 5022人 | 11345人 |
| 2024年度 | 6027人 | 4925人 | 10952人 |
| 2025年度 | 5767人 | 4892人 | 10659人 |
| 年度 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 2020年度 | 99% | 100% |
| 2021年度 | 100% | 100% |
| 2022年度 | 100% | 100% |
| 2023年度 | 100% | 100% |
| 2024年度 | 100% | 99% |
| 2025年度 | 100% | 100% |
| 年度 | 平均取得日数 |
|---|---|
| 2020年度 | 31.1日 |
| 2021年度 | 33.4日 |
| 2022年度 | 63.3日 |
| 2023年度 | 62.3日 |
| 2024年度 | 82.8日 |
| 2025年度 | 93.6日 |
※正社員のみ記載しております。
男女を問わず仕事と家庭の両立を支援する観点から、希望する社員の誰もが家事・育児に参画できるよう、育児休業の取得を積極的に推進しています。
具体的には、育児休業を一部有給化するとともに、体験談を社内報などで紹介することで、育児休業取得が当たり前という風土づくりを進めています。また、職場全体でフォローを行うため、育児に関する「本人向け資料」と「管理者・所属向け資料」の提供や、上司から「育休いつとる?シート」を活用した意向の確認、「パパママあてメッセージカード」を活用した職場との連携など、環境づくりに取り組んでいます。
2025年10月から育児・介護休業応援一時金を導入し、育児休業・介護休業を取得する社員の業務をサポートする社員に対して、休業者1人あたり最大20万円を配分し支給するなど、チームとして子育て等を支え合う意識の醸成を図っています。
現在では、家事・育児を分担する文化が社内に定着し、2025年度の男女の育休取得率100%、男性の育児休業(4週間以上)の割合は86.8%、平均取得日数は93.6日まで伸長しています。
これらの取組みが評価され、「プラチナくるみん」にも認定されています。

自宅からでもアクセス可能なeラーニングを設け、仕事との両立を乗り越える力を習得するための育休特化型研修プログラムをはじめとする出産・育児・介護に役立つ情報や、職場復帰後の仕事・マネジメントに活かせるコンテンツ、各階層向けの研修コンテンツなどを掲載し、理解促進・意識啓発に役立てています。
当行では、積極的な雇用を進め、全国各地の組織で障がいのある社員が活躍しています。障がいのある社員が安心して長く働き続け、一人ひとりの状況に応じ持続的に活躍する機会を拡充していくため、職場環境の整備等のサポートを積極的に実施しています。
障がい者の就労機会創出と社内のノーマライゼーション意識の向上に向け、「あいち小牧農園」を開園し、6名の障がい者スタッフならびに2名の農場長により、さまざまな野菜を栽培しています。2024年度以降、一部エリアの新入社員を対象としたノーマライゼーション研修を実施しています。
研修の参加者は、障がい者スタッフから農作業を学びながら交流を深めることで、意識が向上し、社内のノーマライゼーションの推進に貢献しています。

就労意欲を持つ障がいのある方が自立した生活を送れるよう、2010年に就労機会の提供と定着を目的とした「ゆうちょ銀行ありがとうセンター」を設立し、運営しています。同センターでは、お客さまにお渡しするキャンディの袋詰めから発送作業等を行っています。
また、感謝の気持ちを手紙などで伝えあうことで、障がいのある社員の仕事へのやりがいを高め、定着に努めています。

2016年度に企業内理療師(ヘルスキーパー)制度を導入し、その後、配置拠点および人員を拡充してきました。
現在は、複数の貯金事務センターおよび本社において、視覚障がいのある社員7名が企業内理療師として活躍しています。
企業内理療師の配置を通じて、障がいのある社員の活躍機会の創出と、従業員の心身の健康維持・増進を一体的に推進しています。
また、ストレッチ教室の開催や社員向けアプリでの健康コラム配信など、多面的な健康支援施策を展開することで、より活力ある職場環境の醸成に努めています。

障がいのある方がその能力を十分に発揮できる職業に就くことを目的に、特別支援学校や盲学校と連携し、職業体験として実習生を毎年受け入れています。
2011年度に入社してから、本社人事部で、障がい者雇用、内部統制、労務関係など多様な業務を経験し、現在は、主に給与計算業務に携わっています。
ゆうちょ銀行に入社したきっかけは、全国にネットワークがあり、人々の生活に密着しているこの会社が、民営化後どのように変わっていくのか、と興味を持ったのがきっかけでした。そして、当時の人事部採用担当者とのやり取りをとおし、聴覚に障がいがある自分も会社と共に成長できると思ったことが決め手となりました。
私は2020年4月に育休復帰しました。育休前にはプレパパ・プレママセミナーで配布された各種資料や、ワークライフバランスガイドブックを参考に、育休中は、復帰後のスケジュール例や保活の実体験等を聞けるセミナーを受講し、不安軽減に努めました。
現在は、育児部分休業を取得しています。子どもが小学校3年まで取得可能な育児部分休業は、1日2時間までなら業務状況によって取得する時間を変えられますし、そのほか、子どもの急な発熱の際などに有給の子の看護休暇制度も利用しています。今後も状況に応じて制度を有効活用しながら働きたいと思います。
私が育休から復帰した当時、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言中でした。当初は、テレワーク端末が不足していましたが、優先で在宅勤務できるよう周りの皆さんが配慮して下さいました。業務量も調整いただき、復帰前は仕事と子育ての両立に不安もありましたが、順調に職場復帰することができました。
一方、マスク生活により相手の口の形を読むことができないため、勤務中は勿論、日常生活全般において話の内容が全く理解できなくなってしまいました。複数人の会議の時は、だれがしゃべっているのかすらわからず、要約筆記に頼るしかありませんでした。私が困っていると、皆さんが自然とマスクを取り、口を読み取りやすいように話してくれたり、筆談してくれたりするので非常に助かっています。そういった歩み寄りの行動の一つ一つが積み重なって居心地の良い職場環境や人間関係、ひいては、強固なチームワークにつながると実感しています。
今は、周りの皆さんのサポートを受けている側ですが、将来は皆さんをサポートできる側に回れるよう、また、子どもとの時間も大切にしつつ、子育ての隙間時間を利用して今年取得したAFP資格の継続教育単位を計画的に取得し、新しい資格取得にも挑戦したいと考えています。
当行では、お客さまに対して質の高いサービスを提供するためには、多様なバックグラウンドを持つ社員が最大限のパフォーマンスを発揮できる職場環境が非常に重要であると捉え、社員の多様性に対応できる働きやすい職場環境の整備に努めています。
柔軟な働き方の拡大、社員のモチベーションや生産性向上などを目的として2018年度から本社においてテレワークを導入しました。2019年度以降は、本社以外の組織にも順次テレワークを導入しており、多様な働き方のニーズに応えて、利用者が拡大しています。
コロナ禍においては、在宅勤務(テレワーク等)の拡充のほか、WEB会議の活用、時差出勤、交代制勤務により対応しました。アフターコロナにおいても、ワーク・ライフ・バランスの観点から、これらの柔軟な働き方を可能にする取り組みを推進していきます。
短時間勤務制度やフレックスタイム制度、再採用制度など、社員が多様な働き方を選択できる環境を整備しています。
当行は、36協定等労働時間に関する法令を遵守し、残業等による過度な労働時間を削減する方針を掲げています。その方針のもと最低賃金法や労働基準法をはじめとした関連法令で定める最大労働時間、適切な賃金の確保、年次有給休暇の付与等を遵守し、社内において労働基準法等違反が発覚した際は、速やかに是正対応しています。
また、是正勧告等の行政指導を受けた場合においても、事実確認、是正対応、労働基準監督署への報告等、適切に対応しています。
時間外労働の上限の設定、業務見直し(BPR)の推進による業務負担の軽減、年次有給休暇の計画的な取得や1週間連続休暇取得の促進、リフレッシュデー(定時退社日)の推進により、メリハリをきかせ、総労働時間を削減しつつ、生産性や付加価値の高い仕事をすることに努めています。
社員の生活時間を確保し、社員が健康的に働くことのできる環境整備のため、2018年4月から勤務間インターバル制度(11時間)を導入しています。
当行社員の人員構成は、子育て世代や介護世代の割合が高く、育児・介護との両立に向けた柔軟な働き方推進のひとつとして、フレックスタイム制を導入しています。
本社では2020年度にフレックスタイム制を導入し、現在は、コアタイムのないフルフレックスを全部署で導入しています。お客さま対応を行う営業所等においても柔軟な働き方ができるよう、2024年度から一部の営業所で試行導入を行い、今後、試行結果を踏まえつつ、導入範囲を拡大していきます。
少子高齢化の進展に伴い、若年層の獲得競争が激化し、人材の流動化も進む中、経験・知識が豊富な社員が長く活躍し続けることが、当行の持続的な成長にとって不可欠です。
こうした背景を踏まえ、退職後の生活までも含めたライフキャリアを主体的に設計できるよう、キャリアアドバイザーによるシニア向けのセルフ・キャリアドックを導入し、役割転換期における適応力の強化に取り組んでいます。
具体的には、人生・キャリアの節目を迎える55歳の社員(2025年度は約400人)を対象に、これまでのキャリアの振り返りや退職後も含む今後のライフキャリアを主体的に考える場として「ライフキャリアワークショップ」を実施しました。
あわせて、ワークショップ後にはキャリアアドバイザーとの個別面談を行い、自己理解を深めるとともに、具体的な行動計画の策定を支援しています。
参加者からは「目指すキャリアに向け意識の変化が生まれた」といった前向きな声が多く寄せられています。
「知と経験のダイバーシティ」の推進を企業価値の向上につながる重要な取り組みと位置付け、社員の多様な価値観・経験・知識・スキルなどの活用に向けた取り組みを推進しています。
全国の社員有志で「ダイバーシティ・コミッティ」を結成し、DE&I推進に係る取り組みを企画・実施しています。コミュニケーションや育児・介護と仕事の両立等、各組織が抱える課題に応じて、セミナーや勉強会、ワークショップを実施しているほか、それらの取り組み内容を互いに共有することで、活動をブラッシュアップしています。
2025年度に実施した「ゆうちょDE&Iフォーラム」では、ダイバーシティ・コミッティの代表者が一同に会し、笠間 貴之社長との対面のトークセッション、日ごろの取り組み共有等を実施したほか、全社員を対象とした「ダイバーシティセミナー」も開催。医学博士の石川善樹さんをお招きし、ご講演いただきました。引き続き、全国各地のダイバーシティ・コミッティメンバーと力を合わせて、DE&Iの推進に取り組んでいきます。
関連情報
ゆうちょDE&Iフォーラム 島田 由香氏×笠間社長トークイベント
社員一人ひとりのダイバーシティへの理解をより一層深めるため、ダイバーシティを全社員が意識して取り組む「ダイバーシティ強化月間」を設けています。2026年度には、全社員を対象に、ダイバーシティ関連の職場内勉強会を実施したほか、管理者向けにセミナーを開催しました。
ダイバーシティの理解浸透やさらなる推進のため、さまざまな研修を実施しています。2025年度はウェルビーイングや育児・介護と仕事の両立、LGBTQ+等多岐に渡るテーマについてセミナーやワークショップ、職場内勉強会を実施したほか、複数のダイバーシティ・コミッティが共同で企画・実施する「プチフォーラム」を開催し、組織や地域を超え、研修やワークを通してダイバーシティについて考える機会となりました。
2026年度は、「多様性を価値創造につなげる」をテーマに谷口 真美氏による本社部室長を対象としたダイバーシティ研修を実施しました。また、2023年度に導入した、女性の健康支援をはじめとする社員向けヘルスケアサービスの利用をさらに促進し、社員一人ひとりがダイバーシティやウェルビーイングについて自律的に学べ、必要な情報を得られる環境づくりを進めます。
引き続き、ダイバーシティを理解・推進する社員の輪の拡大に取り組んでいきます。
2024年4月、がんサバイバー社員によるコミュニティ「Canゆう会;」を発足しました。
がんサバイバーである社員が中心となり、ランチ時間を活用したピアサポート活動を通じて、治療と仕事の両立に関する経験や想いを共有しています。
また、社内報等を通じて活動内容を広く発信するとともに、病気治療と仕事の両立に悩む社員が匿名で「Canゆう会;」メンバーへ相談できる窓口についても周知しています。
当行では、社員一人ひとりが有する多様な価値観・経験・知識・スキルを組織の財産と捉え、コミュニティ活動を推進しています。「Canゆう会;」もその取り組みの一つとして、がんを経験した社員の知見や経験の共有を通じて相互理解を深めるとともに、誰もが安心して働き続けられる職場風土の醸成に取り組んでいます。
社員誰もが安心して活躍できる職場環境づくりとして、LGBTQ+に対する「理解と応援のしるし」としてALLY※1ステッカーの配布や、Tokyo Pride※2に協賛をしています。
あわせて、ダイバーシティ強化月間を設定のうえ、職場内勉強会を行い、グループ各社や労働組合とも取り組み状況を共有・評価反省しています。加えて、当事者等が登壇するオンラインセミナーをグループ共同やコミッティ独自で開催し、その内容を全国のメンバーで共有しています。
また、各種制度において配偶者の定義に同性パートナーを含めており、結婚休暇、忌引休暇、扶養手当、世帯社宅への入居などが利用できます。
こうした取り組みの結果、一般社団法人「work with Pride※3」がLGBTQ+等に関する企業等の取り組みを評価する「PRIDE指標」において、最高評価のゴールドを2018年より継続して8年連続で受賞しています。
挑戦を通じて自ら成長する社員を育成し、その能力を最大限に発揮できる環境を整備します。
これにより、多様な人材が活躍する「いきいき・わくわく」に満ちた会社を社員とともに築き、
企業価値向上を目指します。