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「成長を促す」(3つの柱⑴)

当行を取り巻く社会情勢・経済環境が急激に変動する中、複雑化するお客さまのニーズに社員が的確に対応することが求められます。そのため、社員一人ひとりが自らのキャリアを考え、成長を図り、お客さま本位のサービス提供、強化分野等に挑戦するプロフェッショナルな人財の育成が重要となっています。当行においては多様な人財の成長こそが競争力の源泉となるという考えのもと、キャリア形成を積極的にサポートしています。
また、中期経営計画の強化分野においては、採用・社内人財の育成の両面から、専門分野の人財確保に努め、外部人財の積極的採用、専門分野の知識・ノウハウの習得を進めています。

自律的社員の育成

個人の価値観やキャリアが多様化する中で、従来の会社主導の画一的な人財配置や人財育成を見直していく必要があると認識しています。
社員自らが自身のキャリアオーナーとしてキャリアを自身で考え描くことが必要であるという考えの基、会社としてそれに向けたプランを実行していくため、気づきや学びの機会を提供し、信頼関係をベースとしたサーバント型/羊飼い型リーダーシップへのマネジメント変革、コミュニケーションの深化に向けた1on1ミーティング等を実施しています。

図:自律的社員の育成

キャリアを切り拓く意識の醸成

自らのキャリアを考える機会として、全組織、全部署の仕事内容やキャリア形成支援策の紹介、実際に活用した社員インタビュー等を掲載したキャリアデザインガイドブックの策定の他、自身の性格からキャリアタイプを診断する独自のツールや、ゲーミフィケーションを取り入れたキャリア体験ツールを製作、導入しています。

また、自らのキャリアを棚卸し、自身が仕事を通じて描きたい人生を設計し、実現に向けた行動を考えるキャリアデザイン研修を実施する他、年代別にキャリアデザインに関するeラーニング講座を設けるなど、自らキャリアを考える意識の醸成に取り組んでいます。

  • キャリアタイプ診断ツール・キャリア体験ツール
    キャリアタイプ診断ツール・キャリア体験ツール
  • キャリア体験ツールを実施する様子
    キャリア体験ツールを実施する様子
キャリアデザインガイドブック

キャリアを選択する機会の提供

自分自身で描いたキャリアを選択、実行する機会として、社内公募による組織・部署異動が可能なキャリアチャレンジ制度を導入しております。キャリアチャレンジ制度の応募者数は、過去3年間、200名程度で推移しております。
また郵政グループにおいて、グループ横断社内公募、戦略的副業、グループ内インターンシップを実施し、会社・組織を超えたキャリア形成を可能としています。

キャリア開拓に係る学習機会の提供

キャリアを切り開くため、社員が主体的に学習できる機会を提供しています。

全社員が利用できるeラーニング、通信教育、資格取得費用助成制度に加え、DX人財プログラム、セレクト型研修や、留学支援等により、自主的なキャリア形成支援策の拡充を図っています。

DX人財プログラム データ利活用の中核を担う人財を公募選抜型で育成
セレクト型研修 自ら学びたいテーマを選択する研修
大学院への留学 金融・経営・法律分野などに関する高度かつ専門的な知識を有した人財を派遣
eラーニング、通信教育、資格取得費用の助成 eラーニング(277講座(内自宅からでもアクセス可能なeラーニング講座数142講座))、通信教育講座(185講座)、資格取得費用の助成を実施
※eラーニングおよび通信教育講座数は2024年度実績

管理者層への取り組み マネジメント変革

社員が自主的・自律的に成長を図り、個性を生かして活躍するためには、身近な管理職のマネジメントが重要になると考え、「羊飼い型/サーバント型リーダーシップ」への変革に取組んでいます。具体的には、各組織の管理者に、「羊飼い型/サーバント型リーダーシップ」の理解や実践、傾聴力・育成力の向上を目的としたマネジメント研修、1on1研修を実施しています。

  • 1on1meetingサイト
    1on1meetingサイト
  • 1on1バイブル
    1on1バイブル

研修、OJT、メンター制度

人事戦略の基本的考え方である「挑戦を通じて自ら成長する社員を育成し、その能力を最大限に発揮」するために、階層別研修は、各役職におけるスタンス(姿勢、役割意識)を学び、業務において実践する構成としています。

業務知識の習得においては、同じ部署の先輩社員等によるOJTを中心に、職能別研修等を実施しています。また、他部署の先輩社員等がメンターとなり、アドバイスを通してキャリア形成や職場適応ができるようサポートしています。

研修、OJT、メンター制度

DX人財の育成

“リアル×デジタルの融合”や、新たなビジネスの創出、サービス・業務を改善・改革し、競争優位の企業体質を実現するために、DX人財の育成に取り組んでいます。
具体的には、基本知識の習得からデータ分析、デザイン思考などレベルに応じた研修を実施しています。本社社員においては、2025年度中に基礎知識習得レベルの研修までを全員が受講することを目標に取組みを進めております。
加えて、デジタル関連部署においては、社外事例や最先端技術等に係る情報収集、視座を高めることを目的とした他社への越境研修・海外視察等も実施しており、サービス単位でのDX人財の育成も推進しています。

強化分野の専門人財の積極的採用

市場運用の体制強化のため、プロフェッショナル職制度を導入し、専門人財の採用を推進しています。また、新卒採用においてもインターンシップを拡充し、市場運用実務を経験する機会を設け、専門性の高い人財の採用に繋げています。
さらに、市場運用やリスク管理等、高い専門性を要する分野においては、ダイレクトリクルーティングによるキャリア採用のほか、アルムナイネットワークの構築を図っています。
併せて、社内人財の育成にも注力しており、研修プログラムの充実や関係部署間のジョブローテーション等により専門スキルの付与を行っております。
また、2024年度から市場運用リスク管理・ALMの分野において、高度専門管理職制度を導入し、特に高度かつ専門的な知識を有する人財の拡大に努めております。

市場運用プロフェッショナル職人員数
強化分野の専門人財の年度別採用数のグラフ。2021年4月外部登用者70人内部登用者23人、2022年4月外部登用者86人内部登用者29人、2023年4月外部登用者91人内部登用者31人、2024年4月外部登用者97人内部登用者35人、2025年4月外部登用者90人内部登用者21人。
  • 棒グラフ青色

    外部登用者数

  • 棒グラフ緑色

    内部登用者数

他企業への派遣

専門知識を得るとともに、異なる事業や組織文化等に対する理解を深め、広い視野と他企業人財による刺激および多様な人財とのネットワークを構築する観点から、出向などの人事交流、副業人財の受け入れなどを含めた他企業交流を積極的に行っています。
Σビジネスの推進に向け、当該ビジネスに共感し、挑戦意欲のある社員を中核人財として育成しています。具体的には、キャリアチャレンジ制度やOJTを通じた社内育成に加え、協業企業等(GP 等)への派遣を通じた新たな知見や実務経験の蓄積、多様な人財とのネットワーク構築に取り組んでいます。
キャリアチャレンジ制度でΣビジネス業務を経験した社員は、地域の中核人財として実務に携わるとともに、社内人財の育成にも注力しています。
これらの取組みは、社員にとってこれまで携わった業務に対する新たな気付きを得る機会になるとともに、これまでと異なった視点から自身を見つめ直すきっかけとなり、社員のキャリア形成・成長の一助となっています。

Σビジネス関連の出向派遣数
2020年度出向派遣数累計37人各年度4月現在の出向社員数17人、2021年度出向派遣数累計45人各年度4月現在の出向社員数23人、2022年度出向派遣数累計52人各年度4月現在の出向社員数19人、2023年度出向派遣数累計62人各年度4月現在の出向社員数24人、2024年度出向派遣数累計74人各年度4月現在の出向社員数29人。
  • 棒グラフオレンジ色

    出向派遣数累計

  • 青色の折れ線

    各年度の出向社員数

人事戦略の基本的考え方